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金沢市 T様邸 古民家再生リフォーム事例
甦れ ひがし茶屋街の町家再生
リフォーム前 |
リフォーム後 |
リフォーム前のお施主様の悩み・ご要望
- 藩政期に建てられた町家を再生したい
- 伝統的構造物に指定された建物なので、金沢の伝統工芸品を扱う店舗兼住宅として利用したい
- ひがし茶屋街の街並みにふさわしい、弁柄格子のある外観にしたい
外観
リフォーム前 |
リフォーム後建物の傷みがひどく大きく道路側へ傾斜していた為、基礎をやり替え、構造補強を行いました。角地の町家の特徴を活かし、正面と壁面の庇をつなげ、連続性をもたせました。1階店舗への出入りを考え、側面にも新たな出入り口を設けました。 側面にある銅製格子を活かしつつ、間接照明を埋め込み、夜はまた別の表情となり、観光客の目も楽しませることができます。 弁柄格子をつけ、正面から見ると奥にある群青壁の円窓が見えます。 |
みせの間(吹き抜け)
リフォーム後店舗の顔としておもてなしの心を表現する空間。開放的な吹き抜けと円窓が印象的です。 |
トイレ
リフォーム前 |
リフォーム後建物にマッチした落ち着きあるトイレ空間。 建物の形状を利用した手洗いスペースもお洒落です |
和室
リフォーム前 |
リフォーム後2F和室4帖。天井にはひのき細工が施されています。2階の一部を吹き抜けにすることで、空間に広がりをもたせ、上下階の様子をさりげなく伝える間取りとしました。 2F和室8帖 |
広縁
リフォーム後 |
解決方法・工夫点
- 伝統工法による補強を行いました。解体後、サポートをつけ建物をジャッキアップし傾きを直しました。基礎部分は全てやり替えをしました。また土台・柱・梁の白蟻被害が甚大だった為、最終的には2階部分の梁、柱の入替えも行いました。
- 伝統的建造物の修景基準に従いながら、雨戸、弁柄格子を設け、石川の群青壁を使った円窓を採用したりと内部は地産地消を取り入れてデザインしました。
- 側面にある銅製格子を活かしつつ、間接照明を設け、観光客も楽しめるような雰囲気に仕上がりました。
お施主様の感想
生活スタイルの変化
老朽化が激しく、工事中は本当に直るのかと心配になりましたが、基礎部分、土台、柱、梁などを入替えして、安心して生活できるようになりました。
リモデルしてスマイルになったこと
実際に見ていただいた方から「素敵に仕上がっているね」と言っていただけて、大変満足しています。以前の建物の面影を残しつつ、新しいデザインも取り入れることができたので良かったです。