金沢市 M様邸 連続受賞事例
地域の障碍者・高齢者を支えるコミュニティーとしての家
日本住宅リフォーム産業協会デザインコンテスト2015 全国大会 空間活用特別賞
リフォーム前 |
リフォーム後 |
リフォーム前のお施主様の悩み・ご要望
- 空家を活用し、理学療法士間のコミュニケーションの場として、また地域のリハビリが必要な高齢者や障碍者が集えるような空間として使用したい
- この建物に理学療法士のシェア事務所として、障碍者が働けるカフェの運営、会議やイベント等の貸し空間として多目的な機能をもたせたい
外観
リフォーム前 |
リフォーム後白とこげ茶にリニューアルされた外観。既存のシュロの木がとっても映えます。 建物後方の空き地は駐車スペースへ。まわりを緑色の塗装で縁取りし、運動機能回復の為の幅90cm、長さ約60cmの歩行訓練グリーンロードとしました。 |
玄関
リフォーム後健常者用、車椅子対応用とそれぞれ設けました。 |
カフェスペース
リフォーム前 |
リフォーム後利用者の集いの場として使用できるようゆったりとしたスペースを確保しました。 |
給湯室
リフォーム前 |
リフォーム後利用者の動線が交差しないように2方向からのアプローチとしました。 |
手洗いコーナー
リフォーム前 |
リフォーム後給湯室、カフェスペース、トイレに隣接する手洗いコーナー。 |
トイレ
リフォーム前 |
リフォーム後右片麻痺用トイレとしてプランしました。 オストメイトやカテーテル洗浄機能を備えたトイレ。 |
解決方法・工夫点
- 高齢者、障碍者(脊椎損傷レベルC7程度)の患者対象にトイレを使用していただく為、動作・動線・寸法の提案をしました。
- 札幌式トイレの考え方を参考にオリジナルトイレを施主と共創することを提案しました。
お施主様の感想
生活スタイルの変化
カフェスペースでは障碍者の就労支援と農業活動をしているNPO団体が活動しています。農業活動により収穫した有機野菜で料理教室をしたり、豆腐作り、栄養指導など定期的にセミナーも開催しています。
リモデルしてスマイルになったこと
5年間空家となって荒れていた家が住宅兼事務所として新しく生まれ変わって本当に嬉しく思います。地域のコミュニティの場として高齢でリハビリが必要な方、身体に問題を抱えていらっしゃる方々が気軽に集える場ができました。トイレも使いやすいと評判です。