能美市 M様邸 連続受賞事例
リフォーム前 |
リフォーム後 |
リフォーム前のお施主様の悩み・ご要望
- 現在、空き家状態にある実家をリフォームしたい
- 老朽化が激しいが代々受け継がれてきた古民家を残したい
- 耐震が心配
- 予算を極力抑え、安心して暮らせる家にしたい
外観
リフォーム前 |
リフォーム後築105年以上の古民家の外壁はしっくいと下見板で仕上げ、重厚な趣がある外観に生まれ変わりました。 辺りが暗くなり、灯りがともると又別の表情となります。 玄関戸は米杉のオリジナル戸を使用。お客様支給のポストも古民家の雰囲気によく合っています。 ポーチ外灯にもこだわりました。 |
玄関
リフォーム後個性的な玄関浜床。 玄関土間にはアクセントをつけるべく、修学院離宮の一二三石のように那智石を埋め込みました。 伝統構法でよくお目にかかる差鴨居は間の土壁を落とし、オープンにしました。ホールと玄関上部から光が差し込むようになりました。 |
リビングダイニング
リフォーム前 |
リフォーム後古民家の特徴の一つでもある立派な梁は表にみせ、空間のポイントに...。 |
キッチン
リフォーム前 |
リフォーム後キッチン~ホールの明かり採りには、既存の障子を再利用しました。 仕切れば独立したキッチンに...。 |
トイレ
リフォーム後障子が目をひく和風のトイレ空間。壁のモザイクタイル、信楽焼の手洗いボウル、無垢板のカウンターとこだわりの仕上がりとなっています。 木の温かみと信楽焼特有の素朴であたたかい感じがホッと落ち着く空間を演出しています。 |
仏間
リフォーム前 |
リフォーム後既存の和室は極力さわらず、仏間を移動。 |
子供室
リフォーム後子供室も1階に設けました。 |
勝手口(サンルーム)
リフォーム後勝手口から直接サンルームへ行く事ができます。 |
解決方法・工夫点
- 建築基準法に基づいた「剛」で固める耐震法ではなく、本来の伝統構法の構造と造作としつらえを活かした施工としました。
- 古民家の特徴の一つである梁を空間のポイントに...。寒さ対策、埃対策として吹き抜けは高さを既存より低くしました。
- 既存の欄間や襖戸を再利用し、古民家の雰囲気を残しました。
- お父様のいらっしゃる離れからも使いやすいように動線を設けました。仏間、LDK、トイレ、洗面、浴室は共有で使われるとのことでお父様の使い勝手も考慮した間取りとなりました。
- 水まわりはヒートショック対策としてLDと洗面を併設させ温度差をなくしました。
- 2階部分に子供室をお考えでしたが予算を考慮し、要望を全て1階でプランし、コストを抑えました。
お施主様の感想
生活スタイルの変化
隙間だらけで中から外が見えている状態でしたが、耐震だけでなく断熱もしっかりしたおかげで暖かいお部屋でゆっくりできるようになりました。
リモデルしてスマイルになったこと
今までは離れて暮らしていましたが、すぐ近くで生活できるようになりお互いに安心です。一度は壊してしまおうかとも考えていた家ですが古民家として再生し、今後も継承していくことができ喜んでいます。
1階に子供部屋を設けたことで子供達が巣立った時には夫婦の個室としても使えるなど将来的にも対応できる間取りとなり、安心して暮らすことができます。